嘔吐反射が強い場合、ホワイトニングは可能?


歯科治療を受ける際に、口の中に器具をいれる必要がありますが、まれに口の中に物が入ると「おえっ」となる方がおられます。

誰しも口の奥に物をいれると「おえっ」となりますが、この感覚が一般の方よりも敏感で、刺激の弱い場合、「嘔吐反射が強い」といわれています。

嘔吐反射があると歯科治療を受けづらく、治療もおっくうになると思いますが、最近では嘔吐反射が起きにくいように表面麻酔のスプレーもあります。

嘔吐反射とは?

嘔吐反射は、口の奥にある粘膜に感覚受容器があり、異物が入り込まないように「おえっ」となることで防いでいるといわれています。

通常なら、問題ない程度の嘔吐反射ですが、これが歯ブラシが奥歯に触れる程度でも「おえっ」となる嘔吐反射が強い場合があります。

こういった方は、歯科治療の器具が口の中に入っただけで「おえっ」となるので、非常に治療が難しくなります。患者さん自身も歯科医院にいくのがいやになると思います。

嘔吐反射がある場合にホワイトニングは可能?

嘔吐反射が強い場合でも、歯を白くするためにホワイトニングをしたいと思われる方はいらっしゃると思います。

ホワイトニングには歯科医院で行うオフィスホワイトニングと、自宅でマウスピースを使って行うホームホワイトニングがあります。

嘔吐反射が強い場合は、ホームホワイトニングよりはオフィスホワイトニングのほうが楽に受けられると思います。

オフィスホワイトニングは、歯の表面にジェルを塗り、光をあてるだけですので、口の中に器具を深くまでいれることがまずないからです。(システムにもよります)

一方、ホームホワイトニングでは、マウスピースを作るために口の型取りをしなければなりません。この型取り(粘土のようなものをかむ)が最も嘔吐反射が起きやすいので、敷居が高いでしょう。

どうしてもホームホワイトニングのほうがよい場合は、型取りの際に表面麻酔のスプレーを使って嘔吐反射が起きにくくすることもできます。(しばらく、口の中の粘膜がしびれた感覚が残ります)

嘔吐反射が強い方は、ホワイトニングの経験豊富な歯科医院で相談されてみるとよいでしょう。

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